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きっちんうたまつ

船橋  第二一の湯

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東京に住んでるけど、毎朝千葉テレビの情報番組「はぴハピモーニング」を見ている。
(独特のゆるい進行にハマってる)
この番組のプレゼント企画「中山競馬場ペアチケットご招待」に夫が応募して、見事当選。

夫が好きな障害レース「中山グランドジャンプ」開催日に、中山競馬場へと繰り出しました。

当選者は午前11時までに受付へ来い、とのお達しだったのに、船橋法典駅に着いたのは時間ギリギリ。
ふんがー!と専用地下道をダッシュ(動く歩道もダッシュ!)してどーにか間に合った。
ゼーハー・・・。

通行券代わりにスタンプを手の甲に押してもらい、いざ来賓席へ。
ペアシートのボックス席、最前列♪見晴らしがいい!

ところで私は夫のお供で競馬場へ行くけど、滅多に馬券は買わない。
夫にしてみれば張り合いのない奴だろーけど、競馬は老後の楽しみとボケ防止に取っておこうと思うので・・・。

「ソフトクリームの付け合せにコーンフレークはダメだろ!口が痛くなるっちゅーねん!」と
ぶつくさ文句を言う私の横で、夫は熱心に競馬新聞を読み、赤ペンでマークし、モニターに映るパドックを見て馬を吟味し、馬券を買い、そして見事にハズしている。(小額しか賭けないけど)

私はパドックで落ち着きなさそーな馬や、ダダこねてゲートに入らない馬、白馬(芦毛馬)ばかり応援するけど、当然のごとくこちらもハズれる・・・。

競馬センス丸出ダメ夫婦。しかし今回はなんと!競馬場のバックヤードを見学させてもらえました!

職員さんに案内して頂き、巨大なトンネルのような地下馬道へ。
誘導馬をさわったり(私が近づくと1頭は前足で激しく空を掻き、もう1頭は大量のおしっこを始めた・・・)
パドックを行進する馬たちを中から眺めたり。
とても長く広い地下馬道、広すぎて職員さんたちは自転車で移動しているそうだ。
私はついはしゃいで駆け出そうとして(小学生か!)夫に「馬がビックリするやろ!」と叱られた。
うう、ごめんなさい・・・

見学を終えて再び来賓席へ。
いよいよ大障害レース開始。ファンファーレ。12頭が一斉にスタートし、次々に障害をジャンプして、アップダウンの激しいコースを駆け抜けていく。
ひとつひとつの障害をクリアしていく度に、客席から歓声や拍手が沸き起こる。がんばれ!

大竹柵や大生垣を飛び、いよいよ最後の障害、先頭はメジロラフィキ。
飛んだ!と思った刹那、メジロラフィキの躯が大きく宙を舞った。そしてそのまま、ドン!とまっすぐ地面に叩きつけられた。
一瞬、何が起こったのか分からなかった。観客の悲鳴、どよめき。私は金縛りのように声が出なかった。
騎手は良く見えなかった。他の馬が走り去った後には、倒れたままのメジロラフィキの姿。動かない・・・。
でもきっと、脳震盪か何か起こしただけだよね?今に立ち上がる・・・

「ありゃダメだ、ピクリともしねえ」「首から落ちたんだ、即死だよ」
まわりのおじさんたちの会話が耳に突き刺さり、自然に涙が溢れてくる。 
そんな、ほんの少し前には大竹柵を飛んでいたのに、そんな・・・

メジロラフィキは全く動かなかった。
動かないメジロラフィキを搬送車がどこかへ運んでゆく。
その横で、拍手に包まれながら優勝馬の表彰式が行われている。
無事に最終障害を飛んでいたら、あそこにメジロラフィキがいたかもしれない。みんなの賞賛と歓声を浴びて。
でも、メジロラフィキはもう動かない。あの車で運ばれてるのは冷たくなった躯だけだ。

これが障害レース。これが競馬だ。
分かってはいるけれど、涙が止まらなかった。
メジロラフィキや、同じくレース中に予後不良で脱落(=死亡)したスズカスペンサーをかわいそうだと思うのは、おそらく私の欺瞞だろう。
かわいそうなんて言ってられないほどたくさんの馬が、レース中や調教中に死んでいくのだろうから。

だけどせめて、メジロラフィキの死を目の前で見たことを忘れないでおこうと思った。
それがこの障害レースに賭けた人間の、せめてもの礼儀だと・・・そんなことを思いながら、中山競馬場を後にした。


お風呂はJR船橋駅から徒歩15分ほどの「第二一の湯」へ。
交通量の激しい国道14号線を少し脇に入ると、のどかな住宅地が広がる。おばあちゃんたちが玄関先に座っておしゃべりなんかしてて、ほほえましい。

モダンなレンガ造りのお風呂屋さん、フロント形式。
「だいにじゅういちのゆ」かと思ったけど「だいにいちのゆ」らしい。昔は「だいいちいちのゆ」もあったのかな?

目の前に海が広がったかのような、浴室のヨットのタイル画が見事。リゾラバ(超死語)な気分になる。
天然鉱泉が名物のこの銭湯、浴槽はもちろん、なんとカランのお湯も茶色のラヂューム鉱泉。
カランからお湯に混じって黒いゴミ?が出るな~と思ったら、なんと「湯の花」らしい。すごい、住宅地の真ん中で何とも贅沢。ワホホ!

朝、無理にダッシュして鞭打った運動不足の体に鉱泉が優しい。
今日は朝から動く歩道をダッシュしたり、来賓席は当たったけど馬券はちっとも当たらなかったり、悲しいことがあったり・・・。
めまぐるしかったけど、どんなことがあっても銭湯は優しいなあ。

メジロラフィキ号もスズカスペンサー号も、天国で優しいお湯に浸かってますように。



by utamatsu2655 | 2011-07-04 07:58 | 銭湯

銭湯探訪日記と日々のささやかなことを書いてます。
by utamatsu2655

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